「宝石の王様」ともよばれる希少なアレキサンドライト

おはようございます
色石一年生のソメヤです!

桜の花も咲きそろい、心躍る頃となりました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

突然ですが、皆さんは宝石の王様と呼ばれている宝石はご存知ですか?
ダイヤモンドやルビー、サファイア、エメラルドを思い浮かべる方が多いとは思いますが、実はアレキサンドライトという宝石です!

今回は、そんなアレキサンドライトについて勉強していきましょう!

皇帝アレキサンドライト

ロシアでは「皇帝の宝石」と呼ばれているアレキサンドライト

光によって色を変え、色んな表情をするとても珍しい宝石です!
このことからアレキサンドライトは、希少で価値のある石だとされ、当時のロシア帝国皇帝ニコライ1世に献上される事になりました。偶然にもその日が、ロシア皇太子(後のアレキサンダー2世)12歳の誕生日でもあり、その名にちなんで「アレキサンドライト」という名前がつけられたといわれています。

軍服の色が緑と赤の2色だったロシア人にとっては、特別に価値があるものとされ、ロシア人に珍重されていました。

アレキサンドライトの特殊効果

カラーチェンジ

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アレキサンドライトのカラーチェンジ効果

色の変化はクロムによるもので、太陽のようにバランスのよい自然光下では緑に見え、赤色の成分が多い白熱光下では赤紫に見えます。
アレキサンドライト効果などと呼ばれています!

シャトヤンシー(キャッツアイ効果)

光を当てると縦に一条の引き締まった線が出る様子が猫の目に似ていることから、名付けられたと言われています。
この光が出ることをシャトヤンシー(キャッツアイ効果)といいます。
内部に平行に存在するインクルージョンが光を反射させることでこの現象が起こります。

アレキサンドライトの産地

ロシア産

内包物が多く、光による色の変化がはっきりしているのが特徴です。
太陽光の下ではグリーン、白熱電灯の下では赤紫へと変わります。

ブラジル産

ほかの産地と比べて透明度が高いこと、また色味は、太陽光の下では青みが強いグリーン、白熱電灯の下では赤紫にはっきりと変わるのが特徴です。

スリランカ

ロシア産に比べてサイズが大きく、太陽光の下ではやや黄色がかったグリーンになります。ただし白熱電灯の下での赤への変化の度合いが、他の産地のものよりも弱いという特徴もあります。

アレキサンドライトの品質評価

形が良くて透明度が高く、肉眼で確認できる傷がないこと。
そして太陽光の下では美しいグリーン、白熱電灯の下でははっきりとした赤紫に変化することが重要です。

アレキサンドライトは、色の変化の度合いが品質を見極めるポイントとなります。
アレキサンドライトをお持ちの方は、光を当ててみて色の変化を確認することで、おおよその産地や品質がわかると思いますので、ご自身で試してみて下さい!

まとめ

今回は、宝石の王様アレキサンドライトについて勉強してみました!
皆様がお持ちの「アレキサンドライト」、少しでも気になりましたら色石バンクに送ってみてください!色石バンクでは適正価格をつけられる熟練者が何人もいるので、お任せください。きっとご満足いただけます!

以上、色石一年生ソメヤでした!

エメラルドの主な産地と特徴

こんにちは!色石一年生のソメヤです!

早速ですが、今週の教材は…
あの伝説の女王クレオパトラを虜にした宝石エメラルドについて勉強していきましょう!!!

エメラルドの特徴

エメラルド

エメラルド

美しいグリーンの輝きで知られる5月の誕生石エメラルド。エメラルドは「ベリル」という鉱物の中の1つの宝石名で、アクアマリンやモルガナイトもベリルの宝石の1種です。
結晶が形成される過程でほんのわずかなクロムやバナジウムが加わることによりすばらしい緑色になります。

内部に特有の傷が無数にあり、これが天然ものの標識ともなっています。
モース硬度ではかなり硬い石のはずなのだが、内部に多数の傷がある結晶の性質上、衝撃に極端に弱い。とにかく非常にもろいことも特徴です。

エメラルドカット

エメラルドカット

エメラルドカット

内包物が多く割れやすいエメラルドのために考えられたのがエメラルドカットです。エメラルドの原石は六角柱の形をしていますので、六角柱からなるべく効率的にカットでき、さらに角を少なくして欠けにくくするためにこのカットが生まれましたといわれています。

エメラルドで有名なコロンビアの3大鉱山

ムゾー鉱山

濃い緑色をした最高品質のエメラルドを産出します。温かみと光沢のある緑色で、青味を帯びているのが特徴的です。

チボール鉱山

青味がかっていて深みのある緑色をした、透明度の高いエメラルドが特徴的です。

コスケス鉱山

黄色味がある深い緑色のエメラルドが産出されます。産出量が多く、コロンビア産の75%はコスケスから供給されています。

含浸処理

エメラルドに多いのが含浸処理です。
含浸処理(がんしんしょり)とは、ワックス・オイル・樹脂・着色液などを宝石にしみこませることで光沢や透明度、あるいは色を変化させる人工処理方法です。

まとめ

今回はグリーンの宝石でトップクラスに人気の高いエメラルドについて勉強しました。
皆様がお持ちの「エメラルド」、少しでも気になりましたら色石バンクに送ってみてください!色石バンクでは適正価格をつけられる熟練者が何人もいるので、お任せください。きっとご満足いただけます!

以上、色石一年生ソメヤでした!

サファイアの特徴、産地と人為的処理

こんにちは! 色石一年生のソメヤです!!
今回は、前回のルビーと同じ鉱物種(コランダム)で四大宝石の1つのサファイアについて一緒に勉強していきましょう!

【目次】
  1. サファイアとは
  2. 色・特徴
  3. 産地
  4. サファイアに多い人為的処理

サファイアとは

サファイアと聞いて青を連想される方が多いと思います。
青色を意味するラテン語の「sapphirus(サッピルス)」、ギリシャ語の「sappheirus(サピロス)」に由来すると言われています。

9月の誕生石であるサファイアは、冒頭でもありましたがルビーと同じコランダムという鉱物グループに属する宝石です。
コランダムの中で赤色のものをルビー、赤以外のものをサファイアと呼んでいます。
見た目も全然違うルビーと同じ鉱物だったなんて驚きですね!

サファイアはルビーと同じくダイヤモンドの次ぐ硬度を持ちます。
地球上で天然の鉱物の中で一番硬いダイヤモンドの次に硬いなんて、さすが四大宝石の1つですね!

色・特徴

サファイアと聞いたら青色を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は、青以外にもたくさんの色があるんです!!!
例えば、紫や橙、緑、黄色などがあり、他にも何種類もの色があります。
これらの色のものを「ファンシーカラーサファイア」と呼びます。

ファンシーカラーの中でもピンクがかったオレンジの美しいものを「パパラチアサファイア」と呼びます。色合いとしてはルビーとオレンジサファイアの中間に位置するもので、スリランカ産のピンクがかったオレンジの美しいものと言えます。
パパラチアとは「蓮の花(ロータスフラワー)」を意味し、蓮の花の色をしています。

生産量が極めて少なく、希少価値がとても高いサファイアです。

産地

主にタイ・ミャンマーカシミール地方・スリランカマダガスカル・オーストラリア・中国・カンボジアなどがあります。
産地により色の濃淡が違うため、色の良し悪しで価値が上下します。
中でもカシミール産のブルーサファイアは「コーンフラワー(矢車草)ブルー」と呼ばれており、評価の高いものがあります。

サファイアに多い人為的処理

サファイアに多く見られるのが「拡散加熱処理」です。
鉱物を加熱し微量の元素を拡散、浸透させて色を変えてしまうことをいいます。
見た目はとても美しいですが、天然のものと比べると価値が大きく下がりますので要注意です!

まとめ

今回はサファイアについて勉強しました!

皆様がお持ちの「サファイア」、少しでも気になりましたら色石バンクに送ってみてください!色石バンクでは適正価格をつけられる熟練者が何人もいるので、お任せください。きっとご満足いただけます!

以上、色石一年生ソメヤでした!

最高品質のルビーと産地

始めまして!「色石1年生のソメヤ」と申します!
本日より「色石BANKのブログ」を始めることになりました!!!

このブログでは宝石に関する情報をお届けするとともに、皆様と一緒に宝石について勉強できたらと思っております!!

今年はインフルエンザが大流行中ですね、皆様も体調には気をつけて頑張っていきましょう!

それでは、さっそくやっていきましょう!!
今回は多くの人を魅了する赤い宝石ルビーについて
ご紹介させていただきます!

【目次】
  1. ルビーとは?
  2. ルビーの産地は?
  3. 最高品質のルビーってどんなルビー?
  4. ルビーの処理ってなに?

ルビーとは?

ルビーはコランダム(鋼玉、AI203)の変種でダイヤモンドに次ぐ硬度で、赤色が特徴的な宝石です。
透明なものから不透明なものまで存在します。当然、透明度が高く内包物が少ない物が高価です。
実はダイヤモンドより長い歴史があり、古くから多くの人に愛され続けてきました。また、知識、健康を与え、運気を良くすると考えられていたそうです。

語源は「赤」を意味するラテン語「ルベウス(rubeus)」から来ています。サンスクリット語の「宝石の王を意味する(ratnaraj)」に由来するといわれています。

込められた意味は「勝利を呼ぶ石」といわれ勝利へと導くパワーがあるとされています。

ルビーの鉱物種はコランダムといいサファイアと同様です。
コランダムに含まれる「クロム」と呼ばれる物質の含有によって赤
色になったものがルビーです。

ルビーの産地は?

ルビーの主な産地は以下になります。

では各産地に依ってどのような特徴があるのかをご紹介します。

モゴック産ルビー

モゴック産ルビーの特徴は適度な濃さの赤色です。
透明度が高いうえに、美しい赤が凝縮されています。
また、モゴック産ルビーは紫外線を当てると蛍光の強い赤色を発する特性があります。

タイ産ルビー

黒みがっかた赤、モザイク模様のような独特な色みと、紫外線にほとんど反応しないことが特徴です。

モンスーン産ルビー

大粒の産出が少なく、ほとんどが小粒に仕上がるのが特徴です。
加熱することによって、美しさを発揮するのも特徴のひとつです。

モザンビーク産ルビー

2008年に開拓された新しいルビーの産地です。色みはややオレンジを帯びた赤色をしています。

最高品質の「ピジョン・ブラッド」はどんなルビー?

ピジョン・ブラッド(鳩の血)はモゴック産ルビーで無処理であるものたとえ美しく色味が似ていたとしても産地が違えば別物です。
やや濃色の赤で内側からの妖輝な光(いわゆるテリ)がある色合いをピジョン・ブラッドといいます。

ルビーの人為的処理

驚くかもしれませんが、世界中で産出しているルビーの99.9%が人工的に処理を施され美しくしたもので、無処理のルビーはほとんど流通していません。

ほとんどのルビーが「加熱処理」をされています。
加熱処理とは500℃以上でルビーを熱し、ルビーの中のインクルージョン(内包物)が溶け透明度が増します。
この処理は例えるなら女性におけるお化粧にあたるといわれております。

トリートメントとは重度な人工的処理をさします。
外見そのものを大きく変化させてしまう処理です。
例えばルビーに大きな穴や傷があった場合それを隠す為にガラスを流し込んだり、色調そのものを変える着色処理を施したり様々です。

人為的な処理を加えたルビーだけではなく、合成ルビーというものがあるのはご存知でしょうか?
天然ルビーに近いものを作り出そうと、1904年に科学的な方法で生み出された人工石が合成ルビーです。
合成ルビーの価格は、同じサイズの天然ルビーと比べて1000倍の差があるといわれてます。

ルビーをあまり見慣れてない人は見分けることが難しいかもしれません。近年、製法によっては非常に精巧で天然ルビーと見間違うような合成ルビーをを作り出すこともできるようです。

もし、お手元にルビーかもと思える石がありましたら色石バンクまでお問い合わせくださいませ!

今後、定期的に更新していきます!
皆さんが知らないような情報をお届けできるよう頑張ります!

次回もご覧いただけると嬉しいです!!!

それでは、またお会いしましょう!