カリブ海の宝物「コンクパール」

初めまして

こんにちは!色石一年生の岩田です!
暑い夏が続きますが、こまめな水分補給をして乗り切りましょう。
弊社はヤクルトが飲み放題なので助かっています。黒酢もおすすめです。

さて今回は、カリブ海の宝物、世界で1番希少な真珠「コンクパール」について紹介を致します。カリブ海全域に生息する大型巻貝の一種であるピンクガイから非常にまれに採取される真珠をコンクパールと言います。

コンクパールネックレス

コンクパールネックレス

コンクパールと通常のパールの違い

通常の真珠は、炭酸カルシウム(アラゴナイト)と外套膜から分泌される複合蛋白質(コンキオリン)との層状構造を成して形成されますが、コンクパールは、交差板構造にて形成されます。そのことから、通常のパールに見られる虹色の光沢(真珠光沢)のオリエント効果を見ることが出来ません。

その代わり、炎のように見えることから命名された「火炎模様」が特徴的に表れます。 価値としては、色合いよりも「火炎模様」が優先される場合もあり、全体的にはっきりと見える火炎模様は大変美しく、交差板構造の真珠特有のものであることから濃いピンク色で、特徴的な火炎模様の見られるものがコンクパールとしての「最上級品」として扱われています。

コンクパールの形のほとんどは楕円形で球形ではないものが多いです。

コンクパールの平均カラットは僅か0.2~0.3ctと言われており、出現率が1,000貝に1個、10,000貝に1個とも言われほど希少なのに加え、もそれほど大きいものはありません。

火炎模様

火炎模様

「コンクパール」の生態と生息地

巻貝の女王と呼ばれ主にメキシコ湾岸から、西インド諸島を含むカリブ海に生息しています。その生態は海底を何キロも自由に移動して餌となるプランクトンを捕食し、およそ30〜40センチほどの大きさまで成長します。

コンクパールの母貝であるピンクガイは、主に食用として利用されており、現地のみで利用されていた頃には、需要と供給のバランスが保たれていました。

しかし、アメリカや中国でも珍しい食材としての注目が集まりますと、輸出されるものも多くなり、そのバランスが崩れたのです。
そのため、絶滅のおそれや保護が必要と考えられる動植物に対して定められる「ワシントン条約」の規制対象になりました。

 

カリブ海

カリブ海

ピンクガイ

ピンクガイ


コンクパール特性値組成

CaCO3

透明度 半透明〜不透明

硬度 3.5〜4.5

屈折率 1.530〜1.685

比重 約2.81〜2.87

まとめ

現在、コンクパールはその希少性と繊細なデザインの製品に仕立てられることにより人気の高い真珠の一つとなっています。

天然のコンクパールは自然の悪戯とも思える偶然が重なり、貝の外套膜に真珠袋が形成され、そして真珠が自然に宿る途方もなく低い確率の中で完成されます。極上の有機物宝石です。まさにカリブ海の宝物ですよね。

コンクパールをお持ちの方がいらっしゃいましたら色石バンクに是非お送りください。期待以上の価格が付きます。是非よろしくお願いします。

カリブ海、、、一度でいいから行ってみたいですね。

次回も有機物シリーズを紹介致します。